若気の至り|一宮市で腰痛・椎間板ヘルニア手術|たなけん脊椎眼科クリニック

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若気の至り

こんにちは、たなけん院長です。


昔、昔の話。


もう20年以上前の話なので時効だと思ってお読み下さい。


患者さま : 50代半ば、 小柄で短髪角刈り、 まゆ毛は約3cmの太さで真一文字のタトゥー、 チョー強面顔


研修医が終わったばかりの生意気盛りの3年目の私はその日は当直をしておりました。


夜の9時くらいに救急外来にその方はいらっしゃいました。パッと見てそれりゃあ、それと分かるような方でした。


聞けば、マジメに更生されて、お仕事はラーメン屋さんなのでほっと胸をなで下ろしました。


では、どういった経緯で救急外来に来たかというと話はこうです。


その日、常連の土建屋さんの社長のツケが相当な金額になっていたので再三の請求にも応じないことに腹を立てた店主は怒って中華包丁片手に事務所に乗り込んだそうです。


当然、払え、払えないの口論となり、一触即発の緊急事態です。


こっからがナゾの行動なのですがそのラーメン屋の店主は


「お前、払わんのやったらこうやぞ!」

と言って自分の左手中指を持っていた中華包丁で切り落としたということで夜間、私が当直している病院にやってきたということでした。


切った指はどこ行ったか分からんというのでその場で指の端をきれいにしてあげることになり、処置に取りかかりました。



しかし、その店主の手をよーく見ると切っていない方の右手は親指から中指まで3本、今回、左手は中指を切り落としてしまったので親指と人差し指、2本しかありませんでした。


人それぞれ、事情があるので普通の大人のお医者さまなら察してそっとしておくのでしょうが当時の私は今で言う、イキッた若者なので生意気盛りの若気の至り、


「〇〇さん!これ以上、指切ったらドラえもんですやん!もうやったらダメですよ!」

って言ったら「この先生、めちゃくちゃ言うわ。」って、ゲラゲラ笑っていました。



今思えば、ホント、心の広い患者さんで良かったです。