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圧迫骨折について
腰椎の一部が弱まり
つぶれたように変形
脊椎椎体圧迫骨折とは背骨が何らかの圧力でつぶれて変形してしまった状況です。骨が弱まりスカスカになった状態の高齢者に多く、特に胸椎と腰椎の移行部分が骨折しやすいといわれます。事故や落下などによる外傷もありますが、高齢女性の骨粗しょう症が原因で起こる場合も多いです。つまづきやしりもち、ときには咳やくしゃみなど、ちょっとしたきっかけで引き起こされます。
現在の高齢者の圧迫骨折の現状
病院に搬送されてもレントゲンしか撮影されず、鎮痛剤を処方され、自宅で経過観察を指示されるのみで次第に足腰が弱って寝たきり、車椅子の頻度が上がり、自宅介護が困難となり、施設入所となっていることが多いです。施設入所が出来ないような患者様は老老介護で不自由かつ不衛生な介護を自宅で余儀なくされているのが現状です。
当院の圧迫骨折治療に
ついて
画像診断で確定し
コルセットなどで固定
脊椎椎体圧迫骨折はレントゲン検査で診断できます。レントゲン検査で骨折がはっきりしない場合は、MRIやCTにて脊髄の状態を確認します。骨粗しょう症などによる軽度の圧迫骨折の治療の場合、一般的にコルセットなどで固定し、安静にすることで自然治癒力による治癒を待つことが多いです。しかし当院では1日でも早く痛みのない日常を取り戻していただきたいため、手術による治療をメインに行っています。
治療について
重度症例の場合、
早期回復が見込めるBKP治療を実施
重度症例の場合や骨粗しょう症による圧迫骨折が連鎖的に起こっている場合、BKP治療（バルーン椎体形成術）を行います。押しつぶされてしまった背骨にバルーンを入れてふくらまし、そこに骨セメントを注入する術式です。つぶされた骨が厚みを増し、早期回復が期待できます。脊髄を圧迫して痛みやしびれなどの神経症状が強い場合は、金属のスクリューで椎体を固定する椎体固定術という手術を行うこともあります。
BKP手術について
痛みが早くとれる負担の
少ない手術
BKPとはBaloonKypoplastyの略で、訳すと「経皮的椎体形成術」のことです。年齢を重ねていくと、特に女性は骨粗しょう症などで骨がもろくなり、ちょっとした転倒などで骨が折れやすくなります。特に折れやすいのは大腿骨頚部、背骨、手首の骨です。この中で、背骨（脊椎）の骨折の治療法がBKPになります。全身麻酔を行い、骨折箇所に針で風船を入れ少しずつ膨らませます。風船を膨らませた空間にセメントを流し込むことで、骨折する前の状態に固定します。
BKPはこんな方におすすめ
痛みを1日でも
早くとりたい
再発を予防したい
治療による
入院期間を
短くしたい
早く普段の生活に
戻りたい
BKPのメリット
手術による患者様の負担が少なく、短時間の手術で終えることができます。
また早期に痛みがとれ、歩行が困難だった場合も、歩行することができるようになります。
手術時間目安
| 手術時間 | 約15分 |
|---|---|
| 入院期間 | 2日間 |
料金について
治療は全て保険治療にて
行っています
※自費診療ではありません
BKP治療
| 3割負担の方 | 180,000円～210,000円 |
|---|---|
| 2割負担の方 | 120,000円～140,000円 |
| 1割負担の方 | 60,000円～70,000円 |
※費用は全て税込です。
※入院期間など個人により異なります。
※手術箇所が複数個所の場合は料金が加算されます。