こんにちは、たなけん院長です。
前回は救急外来のツラいことを中心にお話しをしましたが救急当直はツラいことばかりではありません。
時々、小さな子供さんをお母さんが連れてくることがあります。
理由は ” おもちゃ買ってほしいと駄々をこねるので腕をひっぱったら動かなくなってしまったんです。”
このときに整形外科の先生あるいは救急外来の処置を熟知している当直医なら ”よっしゃ-” です。
お子さんのお持ちのお母さんなら一度や二度あることかもしれないのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
これは肘内障といって軽い肘の脱臼です。
ただ、一つポイントなのは転んでいないことを確認する。と肘が腫れていない事を確認しなければなりません。
もし腫れていたら骨折を疑わなければならないからです。
肘内障であれば私の秘技、「招き猫の手」が炸裂します。
簡単です。子供の腕を招き猫の手みたいにすればポコッって音とともにウソみたいに手を動かす様になります。
そのときは私のドヤ顔と一緒に子供とお母さんのヒーローとなります。
これはホントに気持ちいいです。
そーめったにない、救急外来でのほっとしたひとときです。