こんにちは、2024年3月に当院をオープンしました。
それからはや、1年3ヶ月もたってしまい、。あっという間の事でした。
やっと最近落ち着いてきたので懸案事項であったブログを始めることにしました。
私はインスタもしていますがあまり医者っぽくないとよく言われます。
なのでその調子でブログもできる限り、患者さん目線でお届けしようと思いますし、いままで経験した患者様たちの悲喜こもごもなどもお伝えしてできるだけ、脊椎治療の垣根を低くしたいと思っています。
当院はクリニックとしては珍しく、手術を治療の中心にしています。とかく、せぼねの手術は一般の方たちの評判が正直言ってよくないです。
でも、私の見解としては一般の人たちの背骨の手術に対する理解が今ひとつ世間に浸透していないことが最も大きな原因であると考えます。
なので少しでも理解していただこうとブログを始めなければと考え、今日、遅ればせながら始めさせていただきました。
日常の診療の中で我々と患者さん方のちょっとしたお話、エピソードなどをお伝えすることで少しでも多くの方に脊椎手術の偏見や誤解などが減ってくれればいいなと思っています。
まず、今日の一人目の患者様は50歳代の男性です。
この方は
1)長年、足のしびれ、いたみで薬を飲み続けていた。
2)最近になってしびれが強くなって100mくらいしか歩けなくなったが手術はしてもよくならないと言われ、あきらめていた。
ということで当院を初診し、MRIで2ヶ所の脊柱管狭窄症と診断し、手術をご提案したところ、長年、苦しんでいた症状を藁をもすがる気持ちで手術をご選択しました。
手術は無事終わり、術前の症状は軽くなったのですがその方はそれ以上に喜んでいたことがどんな方でも手術前には心臓の検査をして麻酔に耐えられるか判断するのが通例なのですがその人は心電図でやや不整脈がひっかかり、念のために内科の先生に診てもらったら、なんと 心臓の血管が90%詰まっているのですぐにカテーテルをしないとダメだと言うことがわかり、腰も心臓も治療してもらったことに大変感謝しておられました。
長く、治療をしているとこういうことがごくまれにあります。
つまり、医療の世界では予想外の出来事はいつも悪いことばかりでなく、いいこともあります。
まさにことわざ通り、“ 功罪あざなえる縄のごとし ” です。こういうことがあると本当に医者やっててよかったと思える瞬間のひとつです。