こんにちは、たなけん院長です。
前回、ご紹介した患者さまは本当に優しそうな人のいい、おばあちゃんって感じの方で会った人は全員、微笑んでしまうような人です。
そんな〇〇子さんはいつもご主人に家から車椅子を押してもらって来院されます。
そりゃあ、誰が見たって仲のいいご夫婦といった感じです。
ある日、私は 「ご主人は優しい人ですね。毎回、車椅子を押して来院するなんて、なかなか出来ることではありませんよね。」と言ったら
「先生! 実は私、バツイチなんです。ただ、前のダンナが大好きで今でも忘れられないのよ。」
「え~~~~!」とまさかのお返事に一同、びっくりです。
聞くところによると〇〇子さんが若い頃に前のご主人が突然、病死されたそうでショックのあまり、塞ぎ込んでいたそうです。
現在のご主人はその後に色々、困った事や相談に乗っていた方なのですが、ご本人曰く、「気がついたら家の中に居候みたいに住み着いていたのよ。」
らしいです。
その後、お二人はご結婚され、お子さんも1人いらっしゃいます。そして50年以上の月日が流れているということです。
ところが〇〇子さんは未だに前のご主人のことが忘れられなくて早く死んで会いたいのだそうです。
ご主人は外来の外にいらっしゃったので聞かれなくてほんと、良かったですが
どう見ても今のお二人は相思相愛の仲睦まじいモノだと思い込んでいたので
ほんと、人は見かけによらんモノ とはよく言ったモノです。