こんにちは、たなけん院長です。
前回は圧迫骨折の治療は保存的治療から手術治療へと移行していることをご説明しましたが今回はその後、つまり、術後 が特に重要である事をご説明します。
よく、BKPの手術をする際に患者さまからお聞きするご意見に
「手術すると他のホネが骨折しやすくなるから手術してはダメって、先生から言われた。」
断言します。正確ではありません。
というのも保存的にギプス、コルセットで治療する場合と手術する場合において再骨折のリスクはあまり、大きな違いはありません。
それよりも重要なことは健康寿命を延ばすということにこれからの圧迫骨折の治療、ひいては骨粗鬆症治療はそれを念頭において治療していかなければなりません。
どういうことかというと
1)圧迫骨折を受傷すると→痛みで動かなくなる→ホネが固まるまで数週間から数ヶ月かかる→足腰が弱る、認知が進む、腰の骨が曲る→今までできていた日常生活ができなくなる→ご家族の介護が必要になる→施設に入所する高齢者がでてくる。
以上のように圧迫骨折の痛みと変形からできるだけ早く高齢者を解放し、日常生活に早く復帰させることが重要になる。
それにはBKPという手術であっという間に骨折の痛みから解放し、次のステップである続発性骨折を予防していかなければならないと考えます。
次のステップが重要で
1)骨粗鬆症の検査、治療を積極的に始める。 骨粗鬆症の治療は現在、5人に1人しかしていません。骨折するような人はかなりの骨粗鬆症を抱えています。
2) 下肢筋力運動、歩行訓練、シルバーカーの使用など体力低下を予防していく。
3)カルシウムや栄養補給、紫外線を浴びる、つまり、日光浴の推奨など日常生活動作指導
これが最も重要です。
これをすることで再骨折を予防し、健康寿命を延ばしていくことがこれからの超高齢化社会を乗り切る一つの方針であると真剣に考えています。
現在、国も医療界もこの点を重要課題として骨密度検査の実施を自治体をあげて推奨したり、骨粗鬆症の治療へ移行するようにあの手この手を考えて対策していますがどれも今ひとつ効果がありません。
それは骨粗鬆症というものが静かに体を蝕み、いざ、骨折したらどんどん、動けなくなっていく、コワーイ疾患なのに無症状なのでイマイチ、病識が欠如している患者さまが多いからです。
しかし、当院で治療した方達は骨折、手術という辛い経験をされ、しっかり骨粗鬆症を放置することはとても怖いことであると強く認識していただけるので術後90%の人が治療を開始したいただけます。
高齢者の皆さん、ならびにご家族の皆さん、腰痛を甘く見ないように是非、まずは専門病院にいってレントゲン、MRIを面倒がらずに検査して骨折していたら、今は手術で治す時代です。ほったらかしにしていると健康寿命を損なうリスクがある事を重々、覚えておいてください。