ヘルニア、注射で治す ⁉ ヘルニコアについて パート2|一宮市で腰痛・椎間板ヘルニア手術|たなけん脊椎眼科クリニック

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ヘルニア、注射で治す ⁉ ヘルニコアについて パート2

こんにちは、たなけん院長です。


前回はヘルニコア治療のメカニズム、適応についてお話ししました。


今回は治療のマイナス面をお話しします。


ヘルニコアは椎間板の保水成分に作用して干からびさせてヘルニアを小さくすることで神経の圧迫を除去するというお話しをいたしました。


では保水成分がなくなるということはどういうことかというと椎間板が一瞬で老化してしまうということです。


例えるなら「浦島太郎の玉手箱」みたいなモノです。


若くて元気な浦島太郎は竜宮城から玉手箱をもらい、箱を開けた瞬間におじいさんになってしまったというあのお話しです。


ヘルニコアもこれとおなじで注射された椎間板は一気に干からびて弾力性がなくなり、クッションとしての役割が失われる→これを医学用語で変性と言います。


様々な治療がなされた椎間板をMRIで見てきましたがヘルニコアほど一気に椎間板が変性してしまうモノはありません。本当にあっという間に椎間板がなくなってしまいます。


ヘルニア術後の患者さまの椎間板よりも激しく、変性します。


これは何を意味するかというとその椎間板だけ老化してしまうのでクッションがなくなって、腰痛が出やすくなります。


ヘルニアの手術も同様に外科医の手で大事な椎間板を摘出してしまうので術後に私はいつも神経を救うために椎間板を犠牲にしているのでこれからは腰痛がでやすくなるのでしっかり、運動をして筋力をつけることで腰痛がでないように予防してくださいと口を酸っぱくして患者さんにご指導します。


若い患者さまなら、なおさらヘルニアが治った後も長い人生が続くので足腰を鍛えておかなければあっという間に腰痛になります。


逆にこの理屈から言って中高年や高齢者がヘルニコアの適応外である事は容易にご理解していただけるのではないでしょうか?


干からびた干し柿をいくら干したところで小さくはなりません。歳をとった浦島太郎が玉手箱をあけてもそれ以上、歳はとりません。


しかし、外来にお見えになる方にはその当たりの説明が十分なされないまま、ヘルニコア治療がなされている人が非常に多いと思います。


けっして費用がお安くない治療をしたのに、ヘルニアはよくならず、腰痛も変わらないといった患者さまを診察するとなぜ、しっかり説明して治療をしないのかと同業者として本当に恥ずかしい思いに駆られます。


ヘルニアを注射で治すという謳い文句に踊らされずにまず、しっかりとした医療機関でご相談されることを切に望みます。


しっかりとした医療機関とは治療方針が一つではなく、リハビリ、投薬、ブロック注射、手術(内視鏡、顕微鏡いずれも精通している、どちらかに偏っていてはダメ)など様々な治療経験が豊富である医療機関です。

何よりもこれだけは言いたいのがちゃんと国の定めたルール通り保険診療をしている医療機関にしてください。何十万も何百万も払う必要などないです。お金がかかると医者の診断、治療がねじ曲がります。これは絶対です。

最後に「ヘルニコアは中高年、高齢者には適応は基本ありません。若年者の方も医師とよーーーく相談してヘルニコアの治療するかを慎重に決めて下さい」


以上、私からのご忠告です。