こんにちは、たなけん院長です。
今日は高齢者の受傷される骨折の中でもっとも多いとされる圧迫骨折についてお話します。
高齢者の方が尻もちをついたり、転倒したりしたときに腰の骨がつぶれる様に折れてしまうのが圧迫骨折ですが何週間も何ヶ月も痛みが続き、痛みが落ち着いたと思ったら、腰の骨が曲がってしまうというものです。
曲がるだけならいいのですが、その間、動けない期間が長いために足腰の筋力が低下して活動性が下がったり、それが原因で家から出なくなったり、終いには認知症や歩けなくなって施設に入所してしまうということもあります。
昔、私が若い頃は圧迫骨折は入院して治療するのが一般的で若い先生達は大腿骨骨折の患者と圧迫骨折の患者をたくさん担当していました。
昔は圧迫骨折と診断すると入院して安静にしながら腰痛が落ち着いて動けるようになってきたらコルセットを作製して徐々に歩く訓練が始まるというのが一般的なコースでした。
そして、いまでは考えられないのですが1ヶ月くらい入院させていることもザラで退院間近になると入院を延長してほしいご家族と早く退院してほしい病院との間で揉めるのも恒例行事でした。
現在、圧迫骨折くらいで入院させるような病院はほとんどないので家で痛み止め服用しながら様子見ている患者さんも多いのではないでしょうか。
しかし、10年以上前から日本に導入されている治療法で骨折した腰椎をセメントであっという間に固めてしまう治療、いわゆるBKPという手術があり、良好な成績が報告されています。
利点は多くあるのですが
1)短時間 2)短い入院 3)痛みがあまりない
1)短時間というのはわずか15分で手術は終了します。
2)入院期間は1日
3)切ったりする手術ではなく、やや太い針を刺すだけなので術後、傷口の痛みがあまりない
以上のような利点があり、積極的に当院で行っており、良好な成績が得られています。しかし、全国で手術をしている施設が少なく、一般の方達もあまり知らないなど知名度がありません。
10年以上経過して安全性も確立され、良好な成績も得られているのにイマイチ、普及しないことに毎日、ギモンを抱いています。
ちなみに私の親が圧迫骨折したら必ず、BKPをします。
なので、当院では圧迫骨折でお困りの患者さんの痛みを少しでも楽にしようと毎日、診察に力を入れていますので何週間も続く腰痛のときは是非、当院かもしくはお近くの専門医にご相談してほしいと思っています。
これは圧迫骨折かもというのは ” 寝起きがかなりツライ ” これは要注意です。
しかも、レントゲンだけ撮影して異常ないからと言って安心は禁物です。 必ず、MRIも撮影してください。